サバイバル育児

多趣味だけが取り柄の普通人が宇宙人のような発達障害と難病双子の子育てに奮闘するブログ

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発達障害児にとって保育園選びは最重要ポイントだった ②

4年間、平穏な保育園生活を過ごしていた息子が、急に発達障害の検査をしてきてくれと言われてしまった!

 こんばんは! みーこです♪

 

本日のユウさん、教室に入れず私にしがみつくの巻(ちなみに6歳)

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前回の記事でお話したとおり、(登園拒否のグズりを先生に相談したとたんに区の子供総合センターなる場所へ行けと言われた)

私は主人と保育士経験のあるお婆ちゃん(主人の母)を味方につけ、訝しむユウさんの手を引き保健センターを目指しました。

www.minamitohoku.or.jp

※保険センターは市区町村に設置されていて、乳児検診や育児サークルを行う場所提供や相談窓口があります。

h-navi.jp

赤ちゃんの4ヶ月検診を集団で行っている所で、その時以来行ったこともなかったのですが、検診や健康に関するフロアとは別の階に発達相談窓口がありました。

そこにはママと赤ちゃんの支援を主にしている保健師とは別に、心理士の方がいらっしゃるようでした。

ja.wikipedia.org

保健師さんは産前産後のお母さんの体について、健康指導を行ったり赤ちゃんの成長を一緒に見守っていくような立場の方です。(虐待や育児放棄の可能性に気付き、児童相談所や地域の病院等とも連携して子供を守ります)

東京都の児童の発達の心配を相談できる窓口はこちらから↓

https://www.tokyo.med.or.jp/old_inf/soudan.pdf

 

事前に、担任の先生から保育園に巡回に来ている心理士さんの名前を聞いていたので、窓口でその事情を説明すると、別室へと案内される事に。

二人組で出迎えてくれた児童心理士さんは、一人がユウさんに積極的に話しかけながらオモチャが沢山ある部屋へと連れて行き、もう一人が私たちを別室へ案内します。

 

 心理士A「ユウさんは、隣の部屋で発達検査をします。遊びながら問診に答えたり、簡単なテストをしていきます。私たちはこちらでお話しましょう。」

「テストとかユウさん初めてだし大丈夫かな?」

心理士「あの職員はなんどか保育園に巡回しに行ってて、ユウさんのことも知ってますよ。仲良く遊ぶような感じですから大丈夫です。」

「保育園には何度も行ってたんですか?全然知りませんでした。」

 心理士「年に何回か立ち寄って、先生とお話させてもらってました。特別にユウさんだけという訳ではなく、困りごとの相談を受けたり改善策を考える為です。」

お婆ちゃん「ずっといい子だと聞いていたのに、急にこんな事になって驚きました。」

心理士「先生も、自分たちの教育方針でまとめようとしたり、保護者の方を心配させない様にという配慮をしてしまう事があるようですね。

私の考えは逆で・・・もっと小さいうちから保護者の方と連携して、ユウさんが楽しく保育園で過ごせるようにするべきだったと思います。」

「テストの結果で保育園の過ごし方は変わるんですか?(まさか辞めさせられる・・・のかな?)」

心理士「私たちの方から保育園側へ診断の結果をお伝えしてよろしければ、園の先生たちとも相談してユウさんの見守りを続け、小学校入学の支援も行っていきます。」

パパ「普通の小学校へ行けないんですか!?」

心理士「ユウさんとお話する限りはそんな事は無いですよ!ただ、結果によっては週に何度か教室を移動してカウンセラーとトレーニングする、発達支援教室の検討はするかもしれませんね。」

※発達支援教室については別記事で詳しく書きます。

そんな面談をしている間にテストも終わり、心理士が入れ替わって説明をしてくれることになりました。(ユウさんは別室で遊ぶ)

心理士B「ユウさん、とってもいい子でペーパーテストはほぼ完璧でした。」

「ほっ・・・」

心理士「ですが、自分に興味のない話題は耳に入らなくなったり、大きな声で遮ったりすることがありました。おもちゃを指定の場所へ片すことも難しい様でした。

保育園での生活でも・・・体操に参加できない、給食の時間までに教室に戻れないといった事があったので、先生と連携していく必要があるかと・・・。」

「えーーー・・・そうなんですか・・・。」

心理士「ユウさんのようなお子さんは、行動を急かされたり、規律にきつく縛られる事が苦手なのだと思います。なるべく、本人がそんな風に怒られていると思わないやり方や言葉がけで軌道修正できたらいいのですが・・・。」

 

この他にも、沢山の話し合い(園とも心理士とも)を重ねましたが、結局ユウさんの保育園生活は楽しくならず、今は保健師さんに紹介された療育園へ月に一度くらい通っています。

療育園とは精神科医、小児科医、臨床心理士さん、作業療法士さんなどが様々な角度から子供の発達を支援してくれる施設です。

www.tobu-ryoiku.jp

 

まだ診断結果も出ておらずトレーニングも始まっていない段階ですが、もしユウさんが何らかの自閉症スペクトラム障害だったと仮定すると、現在の保育園では相当な生き辛さを感じているはずです。

彼が通っている保育園は、年長クラスではほぼ小学校1年生と同じくらいのマナーを身に着けて卒園させるのが恒例となっています。

何度もお願いしてやっと保育見学をした日に、私が見た園での様子をまとめます。

  • 自分たちで当番の管理を任せる(壁に名簿が貼ってあり、園児がローテーションで係の仕事をする) 
  • 毎朝綺麗に整列して体操、リトミック、教室で課題制作
  • 運動会では縄跳びを全員でマスターするのが慣習
  • トイレ、食事、登園と帰宅時の身支度は介助なし
  • 遊ぶときに先生の補助なし

到底、ユウさんがついて行けるはずもなく、「なんで僕だけ怒られるのかな?」と状況すら理解出来ていない様子でした。

もちろん、上記の条件がちゃんと出来る子供を育てることは間違いじゃないし、就学するなら必要な教育だとは思います。

でも、発達障害児って、大人の言葉をそのまま真に受けて傷付いたり自信を無くしたりします。

「なんでユウさんだけ間に合わないの?」

「やる気ないなら何もしなくていいから、廊下でまってて!」

「そんなんじゃ小学生のお兄さんになれないよ。」

「お友達が困ってて、ユウさんと仲良くできないよ」

 「先生 怒る イラスト」の画像検索結果

通常発達の子なら、「なにくそーボクだってやるぞー!」とか、「ごめんなさーい、すぐやるから待ってよー!」と言って急いで追いかけたり、悔しさをバネに奮起することもあるかも知れませんが、発達障害児にとって上記の言霊は呪いです・・・。

ユウさんを迎えにいくと、ぼーっと一人でブロックを見つめて友達とも先生とも会話をしていない事もしばしば。

最近では他の子の活動の妨げになるからと、職員室で用務員さんと過ごしているようです。

土気色の顔をして5歳の子供がひたすら時間を潰しているのを見た時は、本当に胸が痛みました。

もともと、現在の保育園の教育方針が気に入って転園した訳でもないし、できれば伸び伸びと毎日遊んで欲しいと思っていた位だったので、この事実を知った時は死ぬほど後悔しました。

 

最後に、心理士さんとの話し合いの中で、発達障害児に合ってる保育園ってどういう所だろう?と私なりに考えた事をまとめます。

  • なるべく少人数!(周りの物音やケンカする他人の声に影響される為) 
  • フリースタイルな方針(行事をきっちりこなすのは難しい)
  • 出来るだけ自然に触れさせる(部屋の中でじっとしている事がストレス)
  • 甘やかさなくても良いから、放置はしない保育

周りのゴタゴタに首を突っ込んで、余計にかき回してしまうのは性格の問題ではなく、多動な子供は興味を抑える事が難しい気質だからです。

行動をパターン化するのは安心するのですが、体操→当番→全員で作業・・・など、行事がみっちり詰まっていると、一つ一つにこだわってしまう為、次に進むころには他の子はもう一つ先へ行ってしまう時間に・・・のように先生と子供両方にストレスがかかるでしょう。

なんでも怒らないでくれとは思いません。マナー違反、暴力、暴言などは、きちんと順序だてて説明すれば自分から謝るだけの良心はもっているのです。

ただ、通常発達の人より(怒られている)という事実に納得するのに時間がかかるので、「もういい!そんなわからずやは出ていきなさい!」と放置されると本人は傷付き、涙は零していても(ほんとうの反省)はしていないです。(結果、また繰り返す)

j-depo.com

自由保育なんて言葉、私自身知りませんでした!

prtimes.jp

いまは色々な情報が手に入っていいですね!

5年前に知っていれば保活の時に参考に出来たかも知れません。

 私の住んでいる地域には、どろんこ保育園みたいな施設がなくって本当に残念。

www.doronko.jp

これからも、こんないい所があった!と発達障害に良さそうな環境を発見したら、バシバシと発信していきますね(^^)/

 

 ではまたー(≧▽≦)